手術器機のご紹介②「3M 体温管理装置 ベアハガー ペーシェントウォーミング モデル775」

2016年6月1日

今回は手術器機の紹介の第2弾です!

「3M 体温管理装置 ベアハガー ペーシェントウォーミング モデル775」です。

名前だけでは???だと思うのですが、この装置は優れものです。手術をする時には麻酔をします。麻酔をかけられた動物は手術後1時間で平常時の38.5℃程度の体温から1~2℃以上低体温になります。動物病院で行う手術も、短時間で可能な去勢・避妊手術だけではなく、4時間以上麻酔を維持しなくてはならないような大手術を行うケースも増えてきました。簡単と思われている歯石除去の麻酔もしっかりやれば1時間以上はかかる処置です。

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麻酔時間が長くなると、手術中の体温も下がっていきます。。。人間同様に手術中の体温管理はとても重要な課題となってきます。

 

体温維持用の保温器具として、温水をマット内に循環させる装置や電気式の保温マットなどがありますが、思いの他体温の維持効果が少なかったり、動けない患者さんが低温やけどを起こすリスクがありました。

この装置は本体から発生した温風がホースを通って細かい吹き出し口が無数に開いたブランケットに送り込まれ、暖かい空気に包まれるやさしい保温装置です。

これからも、安全に手術が出来る様に設備を整えていければと思います。

院長 小西