検査機器のご紹介⑤血液凝固分析装置「COAG 2NV」

2016年3月10日

検査機器の紹介第5弾は血液凝固分析装置「COAG 2NV」です!

この機械は血が止まるのか?DIC(播種性血管内凝固)の診断や中毒、凝固異常の病気の診断をする事が出来ます。

測定できる項目は5種類ありますが、主に測定するのは

PT(プロトロンビン時間):外因系の凝固経路に異常を総合的にとらえる項目です。第Ⅶ因子欠損症ではPTだけが延長し、DIC・肝不全などではPTと・APTT両方に延長が認められます。

APT(活性化部分トロンボプラスチン時間):内因系と共通の凝固経路の異常を総合的にとらえる項目です。血友病ではAPTTだけが延長し、DIC・肝不全などではPTと・APTT両方に延長が認められます。

Fib:フィブリノーゲンは肝臓で作られ、フィブリンとなって血栓を形成します。DIC(播種性血管内凝固症候群)では血栓が生じる為減少します。また、炎症マーカーとしての性質ももち感染症・炎症・腫瘍で上昇し、重度肝不全・DICなどで低下します。

の3種類です。

しかし、これだけでは診断できない病気もあり、外注に出す検査もありますが、この機器によって、より迅速に診断・治療を行えることは確かです。

(凝固系検査:3項目4000円 1項目1500円)

また、術前検査の項目にも追加し、より安全に手術が行えるようになりました。

(術前検査:5000円  術前検査は他に貧血・脱水、肝臓、腎臓の生化学検査と凝固系、心電図を測定します)

今後、さらに設備を整えて動物・飼い主様により良い獣医療をお届けできればと思います。

院長:小西