2016年9月12日
こんばんは!獣医師の島田です。
先日、二夜連続で行われる小動物レクチャーシリーズin京都に参加してきました!毎月、皮膚病学のセミナーですが、今回のテーマは2夜連続の呼吸器と心臓の聴診についての特別セミナーでした。
1日目は、呼吸器の聴診についての講演でした。
気管、気管支から聴こえる様々な異常音を大きなスピーカーで流して解説して頂きながら、講義の最後には実際に音を聴いて、どういった事が肺の中で起きているのかを推測し、治療の方向性を決めるといった演習もあり、とても刺激のある時間を過ごすことが出来ました。
自分にあった聴診器についてのお話もあり、会場の後ろで講演された先生ご愛用の聴診器に触れる機会もありましたが、体に当てるチェストピースという部分に音を拾う面が3つもついたトリプルヘッドという珍しい構造を持つ聴診器(写真参照)にお目にかかることが出来ました!低音と2種類の高音で使い分けるそうです。聴診器ひとつとっても、奥が深いです。
2日目は心雑音の聴診についての講演で、スピーカーから実際の心雑音を聴いて雑音の種類などを予測することで、理解を深めることが出来ました。
中にはこんなお話もありました。触れたとき猫ちゃんがゴロゴロ言ってくれるのは普段とても嬉しいのですが、しっかり聴診をしたいときにはかなり邪魔になります。そこで聴診中だけでもゴロゴロをやめてもらう方法というのが論文になっているんだそうで、今のところ一番効果があるのは蛇口から水の流れる音を聴かせることらしいです。
不思議ですね(@_@)帰宅したら、さっそく我が家の猫にも聴かせてみようと思っています!
獣医師 島田
カテゴリー : 学会・セミナー・手術実績